第1章 プロジェクト管理とメンバの役割
■1.2 プロジェクトチームの編成
● メンバのスキルとポジション
プロジェクトにはさまざまな特徴を持ったメンバが集まります。得意とする技術はメンバごとに異なりますが、以下のようなメンバが必要となるでしょう。
- リーダーシップを持つ人
- プログラマ
- 分析に優れた人
- プレゼンテーションが得意な人
- ムードメーカ
必要な技術をメンバ内で補えない場合には、募集して補充する必要があります。
個性豊かなチームは個性的で魅力的なプロジェクトになります。
● メンバの役割
プロジェクトチームでは、以下の役割をメンバで分担します。1人が複数の役割を果たしても構いませんが、メンバのスキル、目標、作業量などを調整して配分することが重要です。
- プロジェクトリーダ
プロジェクトメンバーに直接指示を出し作業を進める担当責任者。
- プロジェクトマネージャ
プロジェクト全体を総括する最高責任者。
- トラッカー
プロジェクトの開発メンバーが見積もった内容と、実際の作業速度をモニタし、タスクを完了するために実際に必要な時間を評価する。必要であれば、スケジュールの変更を提案する。
- プログラマ・開発エンジニア
計画に従ってプロジェクトの各モジュール(部品)の作成を行う技術者。
- アナリスト
システム開発において全体計画、個別計画の立案、策定を行い、その開発・導入プロジェクトを支援し、同時に業務のシステム化を監督監修する立場の人間である。システム開発における最上流の担当者であり、"能動的にシステム開発計画を提案する者"。
- ユーザ
プロジェクトの成果物を実際に使用するユーザの立場に立って動作を検証する。
- コーチ
プロジェクトがスムーズに実行されるように、技術支援をサポートする者。多くのプロジェクトを経験したものが担当する。
● 適材適所
プロジェクトリーダはメンバのスキルや個性を十分に把握し、メンバの適性を最大限に活かし、活躍できる場所を与えることが大切です。そのため、役割分担を決定するときは必ず全員の希望を聞き、ミーティングで決定するようにしましょう。
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デザインの得意な人は |
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デザイン関係の作業を割り当てる |
● プロジェクトと人材育成
プロジェクトでは積極的に経験の少ないメンバを受け入れて、経験を積ませるようにします。プロジェクトの経験を積ませることで、スキルアップした人材の確保を目指します。
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比較的負荷の少ない作業を割り当てる
プロジェクトを体験することがスキルアップへの早道
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第1章 プロジェクト管理とメンバの役割
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