| 第2章 プロジェクトの分析手法■2.2 ブレインストーミングプロジェクトではさまざまなことを議論を行って決定していきます。これはメンバ全体が互いに情報を共有し、一貫した方向性で作業を行うためです。 特にアイデアの検討など、メンバ全員がアイデアを出し合う場面などでは、効果的に意見を吸い上げる方法が必要です。このように、テーマを設定してメンバが意見を出し合って発展的な議論を行うことをブレインストーミングといいます。  ● ブレインストーミングを行う上での注意点ブレインストーミングでは、メンバが意見を出しやすいようにするため、以下の点に注意しながら進めていきます。 
              
                
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                    全員に発言を義務付ける。
                    テーマが偏らないように、議論が活発となるように配慮する。
                    他人の意見に対する否定的な意見は議論に水をさすことになるので控える。
                    議論の内容をまとめ、メモを残す。
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 KJ法はカードを使ったデータ整理方法で、アイデア発想のためのブレインストーミングでよく用いられます。 
              
                
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 ●付箋などのカードにアイデアを記入 ●分類、グループ化 ●新しいアイデアを発見 ●概念の形成 |  WBS(WorkBreakdownStructure)図は、会社の組織図のように、作業項目の依存関係などを視覚的に示すために用いられます。 
              
                
                  |  | ●プロジェクトに含まれるすべてのタスク(作業項目)を列挙する
 ●会社の組織図などでも用いられる
 ●分割統治
 タスクは可能なレベルまで分割する
 ●階層的な箇条書きでも代用することもできる
 |  プロジェクトの進捗(作業の進行状況)管理のためには、予定からどの程度遅れているかを視覚的に把握することが大事です。ガントチャートは、WBSとスケジューリングの両方をあわせたようなツールといえます。 
              
                
                  |  | ●横軸:日程 ●縦軸:作業項目 |  第2章 プロジェクトの分析手法 |