第2章 プロジェクトの分析手法
■2.1 問題の明確化とニーズの把握
プロジェクトは、何らかのニーズがあって初めて立ち上げられます。しかし、プロジェクト立案者が感じたニーズは、メンバ全体のニーズとして認められるかどうかはわかりません。
そのため、プロジェクトメンバで何が問題か、目的は適切かを検討し、意識の統一を行います。
● 何が問題か=問題を顕在化する
携帯電話の利用における問題点に関する考察の事例を示します。
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●ニーズ |
携帯電話の有効利用 |
●問題点 |
すぐに電池が切れる |
●解決方法 |
利用時間を制限する、使わない
簡易充電器を開発する
省電力対応のアプリケーションを開発する
- 3分未使用でスタンバイにする
- 電波の出力を調整する
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ニーズや問題の把握を誤ると、間違った対応をとることになります。 問題を明らかにし、ニーズを明確にすることが、プロジェクトで最も重要になります。
● 問題解決の手順
一般的に問題解決の手順は、以下の順番で行われます。
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問題の認識 |
問題の存在に気付く。 |
問題のモデル化 |
問題の表現に適切な表現方法(モデル)を選ぶ。
数学、物理など |
アルゴリズムの検討 |
モデルに基づいて解法を作成する。 |
実現(プログラム化) |
実際のシステム開発を行う。
プログラム言語でコーディングする。 |
テスト(デバッグ) |
動作確認を行う。 |
文書(ドキュメント)化 |
使用方法や実現方法などを記録し保存する。 |
評価 |
他の解決方法と比較する。 |
第2章 プロジェクトの分析手法
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