第3章 プロジェクト計画書の作成
■3.3 コストの見積もり
プロジェクトをスムースに進めるためには、必要な工数、期間、費用をできるだけ正確に見積もることが必要です。
● トップダウン見積もり
プロジェクトの規模を開発するシステム全体の大きさなどから見積もる方法。
プログラム開発 |
建築 |
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プログラムソースのステップ数
約10万行の規模のシステムの場合、1日1000行を作成できるプログラマ1人で100日かかる。 |
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建物の総面積
建物の内装については
考慮せず、総面積のみで作成する。 |
● ボトムアップ見積もり
開発するシステムの設計図をもとにして、全体の工程数を算出する方法。
プログラム開発 |
建築 |
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ユースケースやユーザインタフェース画面、データベースの作業など、プログラムの複雑さごとに分類し、見積もりを行う。 |
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部屋の種類と数をもとに、見積もりを行う。 |
● メンバのスキル差と成長予測
算出した工程数を元にして、実際の作業期間を算出しますが、割り当てられたメンバのスキルによって、作業期間が決定します。
メンバのスキル(単位時間当たりの作業量)は、実際のプロジェクト開発を繰り返すことによって、ある程度正確に予測できるようになります。新しいプロジェクトの場合、スキルを正確に予測することは困難ですが、経験を積むことにより、作業効率はある程度の向上が期待できます。
メンバの作業に対するモチベーションも作業効率を大きく左右しますので、十分な配慮が必要です。
第3章 プロジェクト計画書の作成
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