第5章 プロジェクトの評価
■5.1 実施結果のレビューと評価
プロジェクトには必ず終わりが来ます。貴重な体験を次回のプロジェクトに活かすための評価方法について見ていきましょう。
● プロジェクトの総括
プロジェクト開始時に決定した開発範囲と開発目標がどれだけ達成されたかを確認します。
● プロジェクトの評価対象
次のような項目が、プロジェクトの評価対象となります。
- プロジェクトの目標は達成されたか
- スケジュールの修正はどの程度発生したか
- 残業などの無理な作業がどの程度発生したか
- 自分のスキルレベルは向上したか
それぞれの問題の原因について検討し、メンバ各自の役割においてどのように対処すべきだったかを確認します。
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ガントチャートを元に、プロジェクトの見直しを行う |
自分のスキルは向上したか |
● 評価ミーティング
プロジェクトの評価は最終ミーティングで実施され、メンバ全体で意見交換を行います。
評価ミーティングは「反省会」ではありません。反省点だけでなく、良かった点についても積極的に確認します。「人」を非難せず、問題点を共有することで、次回への改善点を確認するのです。
● 次回のプロジェクトへの自信につなげる
- プロジェクトの評価をすることで、プロジェクトが「終わった」という区切りとなります。
- 評価ミーティングのあとではプロジェクトの「打ち上げ」も実施し、メンバとの懇親を図ることもよいでしょう
評価ミーティング |
打ち上げ会 |
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第5章 プロジェクトの評価
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